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合子沢養魚場に行ってきた!【釣り堀】

合子沢養魚場看板 エリアフィッシング

青森市内唯一の釣り堀、「合子沢養魚場」に行ってきました。

ホームページも無く、ネット上にも情報が少ないせいかあまり有名ではありませんが、エサ釣りもルアーフィッシングも出来るファミリーでも上級者でも楽しめる穴場的スポットですよ!

最近よく潰れたと勘違いされてますがまだ営業してます!(2023年10月現在)

アクセス

「合子沢養魚場」はその名の通り、青森市の街から少し外れた合子沢地区の山の中にあります。

青森市内から「合子沢記念公園」に向かう道の途中にあるので、「合子沢記念公園」を目指して行けばわかりやすいです。

私はいつも青森中核工業団地の中を通って、八甲田憩いの牧場の手前の道で曲がるルートで行きます。
八甲田憩いの牧場の手前の道を曲がると青森乗馬クラブがあります。
そのまま行くと道に突き当たるので、右折します。
このとき右手の茂みの中に大きく「つり堀」と書かれた看板があるので、目印にしてください。
あとは真っすぐ行けば、右手に養魚場が現れます。

反対側から、つまり青森市内を通らずに八甲田山を越えてくる場合も「合子沢記念公園」を通り過ぎていくことになるので、やはり「合子沢記念公園」を目指すのがわかりやすいでしょう。
八甲田山を越え、萱野高原を過ぎてモヤヒルズに向かう途中、「岩木山展望所」という開けた駐車帯があります。
そこの横の道に入ると「合子沢記念公園」です。

残念ながら山の中なので、付近にバス停などはありません。
基本的に車で来ることになります。

小さい釣り堀ですがちゃんと駐車場もあります。
ちゃんと整列すれば10台くらいは停まれるかと(そんなに混むことはないと思いますが…)

合子沢養魚場看板

入れそうなところは2カ所ありますが、この看板のあるところが駐車場、そして釣り堀への入り口です。

施設

管理棟

合子沢養魚場施設

駐車場から場内に入って、ルアー・フライ池の横にあるこちらの建物が釣り堀としての建物になります。

管理棟――と呼ぶのかわかりませんが、便宜上、そう呼ぶことにします。

釣った魚を料理してもらう場合もこちらで食べることになる現在のメインの建物なんですが、管理人のおじさんはここに常駐してません。
場内で作業してることが多いみたいなので、もしこの建物に来ても誰もいなかったら場内を歩き回って探してみてください。
私が行ったときも隣の建物で作業してました。

正直、道路から見えるこの建物がボロボロなのが閉業したと勘違いされる一因な気が…

ルアー・フライ池

合子沢養魚場ルアー池

こちらがルアー・フライ用の池です。
正面の建物が管理棟で、左手奥の白い杭の奥が駐車場です。
ルアー・フライ用の池はこの1つだけです。

だいたい15m四方くらいでしょうか?

この写真の右手側がインレット(流れ込み)で左手側がアウトレット(流れ出し)です。

この写真でもアルビノの魚が見えていますが、水質はめちゃくちゃクリアです。
すぐ横を流れる合子沢川の水を引き入れているようで、すごい透明度です。

底にある藻も魚もよく見えます。

魚が見える、ということは向こうからも見えているということで、あまり近づくと動くたびに魚が驚いて逃げます。

また見ての通り藻すごいので、ルアーによく絡まるのが難点です。
底をズル引きするのは難しいと思います。

この写真では分かりづらいですが、足元が高く、水面までの距離が遠いです。

短いランディングネットでは届きません。
長いランディングネットを用意してきてください。

私はAmazonで買ったこの安物のラバーコーティングネットを使ってますが、95cmに伸ばしてもギリでした。
届くには届くけど魚を入れようとするたびに腕を伸ばして頑張らないといけない感じ。

せめてこれくらいの長さがあった方が良いと思います。

全体的な魚影は少なめ。

その代わり、アベレージが大きいです!

小さくても30cm以上!

基本的に40cmくらいのが釣れてくる感じです!

エサ釣りの方には塩焼きサイズばかりなんですが、ルアー・フライ池の方には大物しか放されていません!

市内から近くてこんな大きいのが釣れるなんてほんとありがたいですね!

エサ釣り用池

エサ釣り用の池の写真は撮るの忘れました…

エサ釣り&養殖場

遠くからの写真になっちゃいますが、管理棟のすぐ隣がエサ釣り用の池です。

池、というより養殖用のコンクリートの生け簀の一角で釣りをすると言った方が正しいです。

私が数年前にここでエサ釣りをしたときは、普通の塩焼きサイズの魚しかいなかったんですが、今回行ったときは刺身用の大型魚の入った生け簀もありました。

奥に見えている建物も釣り堀の敷地なんですが、今は使ってないみたいです。
特に一番奥の新しい建物は唯一「トラウトファーム」という看板の付いた建物にも関わらず売りに出しているようで、道路に「売物件」という看板が出ています。
しかもそこには「進入禁止」と書かれたロープが張ってあります。
たぶん単純に「駐車場じゃないよ」って意味で張ってるんだと思いますが、おそらくこれが潰れたと勘違いされている最たる原因です。

エサ釣りの料金

合子沢養魚場時間・料金

エサ釣りの値段は管理棟の入り口の看板に書いてある通りです。

  • つり竿 100円
  • つった魚(ニジマス) 1K 2000円
  • つった魚の料理 1K 1000円

つった魚(ニジマス)と書かれていますが、実際にはニジマス以外のイワナやヤマメなどの魚も混じっているみたいです。

また刺身用の大型魚を釣ることも可能です。
そちらは1尾で1kg前後、つまり2000円くらいするみたいです。

ネット上の数少ない情報と照らし合わせると、昔に比べて値上がりしたみたいですね。

その代わり、つり竿の値段が下がってるみたいです。

料理は釣った魚を管理人のおじさんが、焼き魚、唐揚げ、お刺身にしてくれます。
食堂のような食事を作ってくれるわけじゃないので注意してください。

営業時間・営業日

営業時間は9:00~15:00までとなっています。

ネットの情報では午後16時までとなっているところもありますが、現在は午後15時までの営業です。

釣りをする際にもらった紙にも16時までと書かれているので、昔は16時までだったみたいです。

また営業日も、現在は土日祝日のみの営業となっています。

これも潰れたと勘違いされる要因ですね。
以前は平日もやっていたので、そのつもりで来た人たちが「あれ!?やってない!?」となるみたいです。

ルアー・フライの料金・時間

合子沢養魚場ルアー・フライの料金・時間・レギュレーション

ルアーとフライの料金は看板には書いていません。

管理人のおじさんに「ルアーで釣りたいんですけど」って声をかけると手渡される紙で初めて知ることになります。(ご覧のとおり、魚の値段は直してあるのに営業時間はそのままです。実際の営業時間は午後15時までです。)

ルアー・フライの料金は値上がりしていないようですね。

  • 2時間 … 1500円
  • 4時間 … 2000円
  • 6時間 … 2500円
  • 1日 … 3000円
  • 延長料金 … 500円(1時間)

2時間毎に500円ずつ増えるようになっています。
なので3時間釣りたい場合、2時間の料金を払って延長するより最初から4時間の料金を払って早上がりした方がお得です。

基本的にキャッチ&リリースです。

魚を持ち帰りたい場合は、エサ釣りと同じく1kgあたり2000円かかるようです。
とはいえここのルアー・フライ池には大きい魚しか入っていないので1匹で超えちゃう気がしますが…

魚を持ち帰らなければ周辺の管理釣り場よりは安めの料金ですかね?

営業時間が午後15時までになったので、開場時間と共に来たとしても6時間しかいれないと思うんですが、その場合6時間料金なんでしょうか?それとも1日料金なんでしょうか?
その辺は後になって気付いたので聞いていません。不明です。

ルアー・フライのレギュレーション

基本的なレギュレーションは上の画像のとおりです。

フックはバーブレスにする、釣った魚は水中でリリース、魚が火傷しないように手を濡らしてから触るなどどこの管理釣り場に行ってもあるような基本的なものですね。

「前にここに来たことある?」と言われ「はい、1度だけ…」と言ったら、「じゃあレギュレーションは分かるよね」と言われてこの紙を渡された以上は細かいことは言われませんでした。

正直、前に来たのはだいぶ前だったので改めて教えてほしかったんですが、お金を払いながらだったうえ、「いつもどこ行ってんの?」とか違う話題になっちゃったので聞けませんでした…すみません…

まあ前も同じ紙を渡されて「難しいよー」って言われた記憶しかないし、他の人のブログでも「ウキウキランドと同じレギュレーションって言われた」と書かれてたりするので、ウキウキランド(と系列のフォレストパークひらかわ)のレギュレーションを守っていれば多分大丈夫かと…。(「フォレストパークひらかわとかに行ってます」って言ったら「ああ!○○さんのとこか!仲間だから俺たち!」って言ってたし)
でも保障はできないので初めて行く人はちゃんと聞いてください。

フォレストパークひらかわのレギュレーションはこっちの記事に書いてます。

フォレストパークひらかわ(旧:いわなの村)に行ってきた!【管理釣り場】
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釣行編

さて、ここから実際の釣行記を書いていきます。

行ったのは土曜日。

いつもなら親戚から釣りの誘いが来るところですが、最近あんまり釣れないせいなのか、お呼びがかからず…

だったら管釣りにでも行くかなぁ、でも一番近いフォレストパークひらかわでも1時間かかるしなぁ…と考えていたところ、そういえばすぐ近くにも釣り堀あるじゃん!と「合子沢養魚場」の存在を思い出し、急遽行くことにしました。

着いたのは午前11時頃。

駐車場には誰もいません。

ほんとにやってるのか?と思いながら恐る恐る中に入ります。

よく行く釣具屋で「あそこって潰れたんですか?」「いや土日だけになったはずですよ」っていう会話を聞いていたので今でもやってるのは知ってましたが、たまに管理人のおじさんの判断で営業日でも閉まってるときがあるので誰もいないと不安です…

実際、日曜日の昼過ぎに来たら閉まってて入れなかったことがあるのでもし遠方から来て確実に釣りたい人は電話で確認してから来た方が良いかもしれません。

入り口にロープがかかってないので、開いてると判断して車を停めます。

釣り道具を持って管理棟目指して歩いていくと、正面に見える建物のところに作業中の人が見えました。

管理人のおじさんの顔は覚えていませんでしたが、まあ他に誰もいないっぽいし管理人のおじさんだろうと思って声をかけました。

「ルアーで釣りたいんですけど…」

「あー!はいはい!今行くから!」

今日は来る人いないだろうと思ってたのか、心底驚いた顔をしてました。

管理棟のところで値段のレギュレーションの書かれた紙をもらって、お金を払います。

最初は2時間だけやろうかと思ってましたが、さらに500円出せば4時間できるし、今から4時間だとちょうど閉場時間の15時になるのでちょうどいいなと思って4時間のお金を払いました。

このとき、「前に来たことある?」とか聞かれてレギュレーションの説明をされます。(私は「前に1回だけ…」って言っちゃったのでされませんでしたが…)

「あー、もう先にやってていいよ!今時間書いた紙持ってくから!」

と言うので、ルアー池のインレット側で準備することにしました。

合子沢養魚場ルアー池インレット付近

覗いてみると、今いるインレット付近にうじゃうじゃいました。

中にいるほとんどの魚がインレット側に固まっているみたいです。

水がクリアなので向こう側にいる魚まで見えます。

全体的な魚の数は少なめな様子。

しゃがんで準備していると、おじさんが時間の書かれた名札を持ってきました。

思いっきり手書きの鉛筆の字で何時から何時までできるのか書かれた名札です。

安全ピンが付いているのでついつい服に刺しちゃいましたが、刺さない方がいいです…

針が錆びてます…

服に錆びが付いて取れなくなっちゃいました…白い服なのに…

クリップが付いてるのでそれで挟むか、そのクリップすらも錆びてるので服に付けないでおいた方がいいでしょう。

他の釣り堀と違ってあんまり人来ませんから…

時間になってもおじさんは呼びに来ないので、自分で時間を見て切り上げてください。

この名札を渡しに来たときにおじさんと少し雑談しました。

「いつもどこに行ってるの?」というので「フォレストパークひらかわとか…」って言ったら通じず、「昔のいわなの村です」って言ったら「ああ!○○さんのとこか!仲間だから俺たち!」って言ってました。

(仲間なのに名前知らないんだ…)と思いつつ「大きくしたって言ってたなあそこ」って言うので「あ、そうです。昔のエサ釣り用の池を潰して…」って説明しようとしたら「あ、いや、行ったことないから知らないんだ俺」って言ってました。

(仲間なのに行ったことないんだ…)と思いながらも黙ってました。

仲間と言っても集まりで会う、くらいのもんなんですかね?

ていうかここに来る釣り人ってフォレストパークひらかわとかウキウキランドに行ってる人ばっかりだと思うので多分今までも話聞いてると思うんですが…

そんな会話をしたあと、「まあゆっくり楽しんで」とおじさんはいなくなっちゃったので、釣り開始です。

釣り開始!

とりあえずこのままインレット側でやってみます。

まずはダイワのクルセイダーを投げてみます。

私はこの赤金のスプーンを管釣りのパイロットルアーとしています。

このスプーンは、ピーカン照りの晴れてるとき、そして活性の高いときに反応が良いことが多いので、魚の活性を確かめるためにこれから投げることが多いです。

逆にこれに反応しないということは、活性は低く、派手なルアーには反応しにくいことが多いです。(個人の感想です)

この日は曇り。

このスプーンにはあんまり反応しなさそうだなぁと思いつつも、たまに晴れ間ものぞいていたので投げてみました。

インレットに溜まっている魚の群れの中を通してみると……反応なし。

何度か通してみるも全くの無視です。

どうやら活性は低い様子。

よくインレットは新しい水が入って来て酸素供給量が多く活性の高い魚が集まりやすい、と言われますが、どうやら全くの逆で、のんびりしたい魚が新鮮で気持ちのいい水が入ってくるこの場所でのほほんとしているみたいです。

他の管理釣り場でもこういうことがありました。

意外とインレットの真下より少し離れたところの方が活性が高かったりしますね。

まあそれも時と場合によりますが…

ここの池は基本的にキャッチ&リリースで魚が減らないのでたまにしか放流しない(他の人のブログによればシーズン毎に入れる程度だとか)ようなのでもう落ち着き切っているのかもしれません。

土日しかやってないし、そもそもあんまり人が来ないので絶対にスレていないはずですが、逆に刺激が無さ過ぎて闘争心を失っているのかも?

ともかく今は全然追っても来ないので、地味な色のスプーンを試してみます。

黒系、茶色、緑系……また派手なのに戻してオレンジ系など、30分くらい色々なカラーを試してみましたが、全くダメでした。

というか、ルアー変えようとして動くたびに魚が「ビクッ」と逃げます…

明らかにこっちのことが見えているみたいなので、ここではダメだと判断して場所を移動しました。

場所を移動して、釣り堀を眺める。

合子沢養魚場ルアー池2

管理棟の対岸にやってきました。

この写真の右側がさっきまでいたインレットです。

本当はインレットの対岸のアウトレット側に行こうかと思ったんですが、魚が完全にインレットに集中していて、アウトレットに全くいないのが丸見えなので、間を取ってここにしました。

ここでも正面を見ると魚影はまばらです。

完全にインレットに集中しています。

しかし少し離れたことで、インレットに集中している魚たちからは私の姿は見えなくなりました。

そして移動してきたことで釣り堀の全体が見渡せるようになったので、おじさんはどこに行ったんだろうとチラッと右の方を見てみると、完全防備で草刈りしてました。

合子沢養魚場全景

この写真におじさんは写っていませんが、奥の「売物件」という看板の付いた建物の方まで草刈りしてたので、やっぱりあそこもこの釣り堀の土地みたいです。

せっかく立派な建物があるんだからあそこでレストランでもやればもっと人が来そうな気がしますが、まあおじさん1人では難しいんでしょうね。

ちなみに今立っているこの場所のすぐ後ろに合子沢川が流れています。

合子沢養魚場の合子沢川

川面は見えていませんが本当にすぐ後ろを流れています。

ルアー・フライ池はこの川の水を引いているみたいですね。

ちなみにこの川も釣りが可能な川です。

あ、釣りができると言っても釣り堀の川ではないので、この川で釣りをする場合は別に遊漁券が必要です。(日券400円)

てっきりこの釣り堀でも遊漁券が買えるのかと思ったら、下流のあすなろ温泉じゃないと買えないみたいです。

まあ道のすぐ横を流れていてアクセスしやすくて釣られちゃってるのか、私は子供のころに1匹釣れて以来、釣ったことありませんが…

奥まで行っていっぱい釣ってる人をネットで見たことありますが、どこからどう行くのかはよくわかりません。

さて、話を戻しましょう。

場所を移動して私の姿が魚に見えなくなったので、今度こそ釣れるかもしれないと思い、同じスプーンを投げてみます。

しかしやはり不発。

唯一黒いスプーンにだけチェイスがありましたが、追ってくるだけで食べようとはしません。

スプーンでは釣れそうにないので、そろそろプラグも使うことにしました。

まずはダイワのドクターミノー(現行の2じゃなくて古い方)を試してみます。

ただ巻きしたりトゥイッチしたりしてみますが、やはり釣れません。

本当にやる気がないみたいです。

その後もミノーを投げたり、トップ系のルアーを投げたり、くろかわ虫みたいなルアーをフォールさせたり藻がないところでズル引いたりしますが全然釣れません。

ニワトリ!?

どうしたものかと思っていると、右の方で何やら気配が……

振り向いてみると、なんとニワトリがいました!

合子沢養魚場ニワトリ

どうやらこの釣り堀で飼っているみたいです。

最近この辺の道路にクマが出たという看板が立っていたので、狙われたりしないんだろうか…とか要らぬ心配をしちゃいます。

エサを探して辺りをほじくり返しながらこっちへやってきました。

目が合ったので手を振って挨拶してみましたが、全く意に介さず地面を足で掘っていました。

客慣れしているのかあんまり人間のことは気にしていないようです…

ニワトリが地面を掘る音を背にしながら、これならばどうだとセミの形をしたルアー「SIGLETT(シグレ)」を投入します。

ラトル音までセミの鳴き声に似せているというルアーです。

本来はブラックバス用ですが、トラウトで使ってもよく釣れます。

ウィングがあるので巻いて使うこともできますが、オススメはその場で「シェイク」!

ロッドを細かく動かして、バチャバチャうるさく音と水しぶきを立てます。

そうすると、人間の目から見ても水に落ちて慌ててるセミにしか見えないので、魚たちが「なんだなんだ」と寄ってきます。

そのとき急に動きを止めると、「お、死んだか?」と確かめるようにしながら食ってきます。

そのはずなんですが…全然興味を持ってくれません…

ちょっと気にしている魚もいましたが、ほとんどの魚が気にも留めません。

そろそろボウズという字がチラついて焦ってきました。

これはいよいよ食欲に訴えかけるしかない…!

ついに1匹目!

ということでボウズ逃れのルアー、ペレットペレットを投入!

養殖場でエサとして撒かれているペレットに似せたルアーです。

実質エサ釣りと化すので、こういう釣れない状況ではありがたいです。

さあ、今日初めての魚を釣らせてくれ!

と勇んで魚の群れへキャスト!

ほーら、エサだよーと沈めると……

あ、あれ?誰も寄ってこない……

おかしい…そんなバカな…!と今度はあまり魚の群れていない、池の真ん中あたりに投げます。

スーっと沈めていくも、やはり釣れません。

そ、そんな……他のとこなら入れた途端に「エサだ!エサだ!」と大わらわになるのに……

食欲が無くなるほど活性が低いんでしょうか?

それともあげてるエサが違うのか?

ともかく食欲に訴えてもダメなことがわかったので、また違うルアーにするしかありません。

あとやってないのは……同じくボウズ逃れのルアー「ふわとろ」だ!

その名の通り、ゆーっくりふわふわとろとろ巻くルアー。

このルアーも釣れないときに釣らせてもらっている頼みのルアーです。

これで釣れないならもうどうしようもない…!釣れてくれ…!

と思いながら、ゆーっくりふわふわとろとろ巻きます。

ふわふわとろとろ……ふわふわとろとろ……

とやっているうちに、魚が寄って来て……

食った!

ついに食いました!

始めてから約1時間!ついに魚が釣れました!

足場が高くてなかなかネットに入れられませんでしたが、なんとかネットイン!

合子沢養魚場ニジマス1匹目

いきなりデカい!

30cm~40cmくらいのニジマスでしょうか?

水の中にいるときは小さく見えていたので、レギュラーサイズかと思っていたらこの大きさ!

つまり池にいる魚は全部この大きさ以上ってことですね!

じゃあ他の魚より明らかに大きい奴は一体何cmあるんだ…

しかしやっと釣れて喜んだのも束の間、このあと悲劇が!

なんとネットにルアーの針が引っかかったまま魚がローリングしてしまい、ルアーの針がスプリットリングごと破壊されてしまいました!

魚は傷口が広がっただけで無事でしたが、小さいスプリットリングだったので交換にかなり手間取り、相当な時間をロスしてしまいました。

やはり私の使っているような安物ラバーコーティングネットは、網目が細かいせいか、絡まりやすい気がします。

魚へのダメージ的にも、やはりちゃんとしたラバーランディングネットがオススメです。

とはいえ、これでやっと釣れるルアーがわかりました。

なんとか針を交換し、もう一度「ふわとろ」を投げます。

すると……

やっぱり来た!

合子沢養魚場ニジマス2匹目

また釣れました!

やっぱり今日は「ふわとろ」が正解みたいです!

釣れることがわかって一安心。

これで爆釣か!というとそうもいかず。

やはり活性は低いようで、あまり数は釣れません。

アタリはあるものの、このあと釣れたのは30分で2匹。

合子沢養魚場ニジマス3匹目

合子沢養魚場ニジマス4匹目

しかもこのあと、頼みの綱の「ふわとろ」も飽きられてしまったのか、また釣れなくなってしまいました……

しかし「ふわとろ」で釣れたということは、ジョイントルアーのように「にょろにょろくねくね動く系」が有効と判断!

というわけで次はドクターミノージョイントを使います!

しかし私が使っているのは十和田湖の姫鱒向けのド派手なピンクなので、派手な色に反応が悪い今日使って大丈夫なのかちょっと心配……

ともかく投げてみると……お、気にしてる気にしてる。

やはり今日はにょろにょろ動くものが気になるようです。

先ほどと同じようにゆっくりめに巻いていると……

来た!

合子沢養魚場ニジマス5匹目

にょろにょろ動きとの相乗効果なのか、先ほどまで反応の悪かった派手な色にも反応している感じです!

立て続けにもう1匹!

合子沢養魚場ニジマス6匹目

そしてなんと、次はアルビノが寄ってきました!

今までアルビノは釣ったことないので、是非とも釣りたい!

食え!食え!と思いながら動かします。

するとだんだん近寄って来て……

食った!

人生初!アルビノニジマス!

合子沢養魚場アルビノニジマス

やりました!

人生初アルビノニジマスです!

動物のアルビノは真っ白になったりしますが、ニジマスのアルビノは黄金色でめちゃくちゃ神々しいですね!

昔の日本の自然界にいたら神さまになっていたでしょうね!

ここの水は透明なうえ、アルビノは目立つのでルアーを食べる瞬間がとてもよく見えてめちゃくちゃ興奮しました!

ファミリー登場

このアルビノを釣ったあとくらいに駐車場に車がやってきました。

どうやらエサ釣りにきたファミリーのようです。

誰もいなかった釣り堀が急に賑やかになりました。

姉弟がルアー池の方も覗きに来ていたので、大きい魚を釣っているところを見せてあげようとしましたが、意気込んでいると釣れないもんで、結局そのまま子供たちはエサ釣りの方に行ってしまいました。

しばらく釣ったあと、十分な量を釣ったのか釣りを切り上げ、両親は支払いに。

そして子供たちはまたルアー池を見に来ました。

今度こそ目の前で釣ってやろうと思っていると、なんとお姉ちゃんの方が残っていたエサをちぎって投げ入れました!

当然魚たちはエサに群がります。

ただでさえインレット側に寄っていた魚たちは、ほぼ全員エサの投げ入れられたところに密集してしまいました!

なんてことを……と思いましたが、まあ子供の戯れだし、1回で止めたので大目に見ましょう。

というか、むしろ良いのかもしれません。

なんか、エサを奪い合ったことで、活性が少し上がっているような?

……いないような?

ともかく、投げ入れられたのは練り餌。

練り餌を食べたがっているということは、あれが効くはず!

伝家の宝刀、ペレットペレット!

このルアーの見た目はまさに練り餌!

今ならこれで釣れるはず!

そう思って、端に寄ってしまった魚たち目掛けて目いっぱいキャスト!

見事に魚の群衆の中に落ちましたが……

あれ、釣れない……

あんなに練り餌を欲していたのに……

久しぶりに強烈な臭いのする練り餌を投げ入れられたせいで、臭いのしない物には見向きもしなくなったんでしょうか?

ともかく全然反応しません。

……そのあと釣れましたが、これは20分くらい経ち、エサを投げ入れられた興奮が収まって、密集していた魚たちが散ったあと。

合子沢養魚場ニジマス8匹目

思った通りにはいかないものですね……

さて、ペレットペレットを諦め、また元のドクターミノージョイントに戻します。

しかし、派手な色にもう飽きてしまったのか、こちらも釣れなくなりました。

にょろにょろ系のルアーはあと1つしかありません。

「ペピーノ」です。

ジョイントルアーではないものの、これもくねくねにょろにょろ動きます。

買ったばかりなので、実戦投入は今回が初。

ゆっくり巻いてみると……

おー、艶めかしくて良い動き!

これは釣れそうと思っていると、やはり食いました!

合子沢養魚場ニジマス9匹目

やはり魅惑的な動きのようです!

立て続けに2匹釣れました!

合子沢養魚場ニジマス10匹目

合子沢養魚場ニジマス11匹目

これは釣れるルアーですね!

ボウズ逃れルアーの仲間入りです!

私がペピーノの実力を実感していたころ、また車がやってきました。

今度はおばあちゃんと孫の2人のようです。

誰も来ない釣り堀かと思っていましたが、ファミリー層は意外と来ているみたいですね。

エサ釣り池でしばらく釣ったあと、お刺身用の大物を釣っていました。

また子供がルアー池の方を見に来て、アルビノを見ながら「伝説の魚だー!」って言ってたので、目の前で釣ってやろうと、またドクターミノージョイントを投げます。

このときには、ペピーノはすでに釣れなくなってしまいました。

さっきは子供の目の前で釣り上げることはできませんでしたが、今度はヒット!

……の直前にいなくなってしまいました……

合子沢養魚場ニジマス12匹目

せっかく釣れたのに……

でも釣れたときの「バチャバチャ!」という音は聞こえていたはずなのに見に来ないということは、もしかしたら常連で見慣れているのかも……

最後の魚

なんてことをしていると、もう残り30分ほど!

ヤバい!もっと釣れるだけ釣らなきゃ!

ドクターミノージョイントで釣れたので、このまま釣り続けます。

焦るとなかなか釣れないもので、釣れそうなのに釣れない状況が続きます。

せめて最後に1匹釣りたい!

と、鼻息荒く釣っていると、またアルビノが近付いてきました!

最後にふさわしい魚が来ました!

食えー!と念じていると、食いました!

合子沢養魚場ニジマス13匹目

今まで釣れなかったアルビノが2匹も釣れるなんて!

ド派手なピンクのドクターミノージョイントにするとアルビノやってくるので、かの有名な村田基氏が言っていた「アルビノは自分が派手だから派手な色が好き」っていうのは本当なのかもしれません。

最後に良い魚が釣れたなぁーとホッとして時計を見ると、意外にもあと15分ありました。

焦りすぎて急ぎすぎたみたいです。

あと1匹くらい釣る時間はある!

ルアーを変えている時間も惜しいので、このままドクターミノージョイントで釣ります。

するとやはり焦りが伝わるのか、なかなか釣れません。

どうせならもう1匹釣れてくれー!とドキドキしながら釣っていると、最後の数分でようやく釣れました!

しかし足場の高さが災いし、ランディングに苦戦していたところでフックオフ……

合子沢養魚場ニジマス14匹目

最後の魚はそのまま泳ぎ去っていきました……

おじさん、客を使う。

活性は低く苦戦はしたものの、なんとか10匹以上釣ることができました。

やはりあまり元気は無いのか、フッキングして最初のうちは引くんですが、手前に来るにつれて口を開けたまま「あー…もうダメだー……」と観念したような感じで引っ張られてきちゃうので、引きはあまり強くありませんでした。

ただ、ともかくデカい魚しかいないので、匹数以上の満足感があります!

満足して名札を返しに管理棟に行くと、おじさんはジョッキにビールを注いで、すでに晩酌を始めていました。

まだ15時なのに……

「どうだ、誰も来なくて貸し切りで釣りできてサッパリしたべ?」

「はい、良かったです」

「んだべ、ここあんま人来ねぇから!」

って言って笑ってました。

名札を置いて帰ろうすると、駐車場に行く通路に、先ほどのニワトリがいました。

ニワトリにも挨拶しようとしたとき、窓からおじさんに呼ばれます。

「おーい、帰るときロープ掛けといてくれ」

「ロープ?」

「うん、駐車場のロープ。もう終わりだから。」

と言って時計を指さしていました。

ハハハッ……と笑いながら(客にやらすなよ…)って思った瞬間、横にいたニワトリにど突かれました。

合子沢養魚場駐車場ロープ

ロープは素直に掛けておきました。

人が少なく長閑で静かな、大型魚が釣れる釣り堀!

というわけで、合子沢養魚場での釣行でした。

青森市内から近いわりに人が少ないので、のんびり釣りをすることができます。

近くには八甲田憩いの牧場や合子沢記念公園などもあるので、家族でのちょっとしたおでかけにもオススメですね!

ルアーやフライをやる方も、人の少ない環境で大型魚を狙えるので、練習には持ってこいな場所かもしれません。

青森県内はどんどん釣り堀が減ってしまって、今やルアー・フライで釣りができるのはフォレストパークひらかわとウキウキランドと合子沢養魚場の3ヵ所だけになってしまいました。

そんな貴重な存在が近くにあるのは大変嬉しく思います。

是非とも末永く続いてほしいです。

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