11月でプレオープンから1周年となった青森県平川市の「フォレストパークひらかわ」に行ってきました。
プレオープン初日と春にも行った事があるので今回で3回目。
かつて「いわなの村」という釣り堀だった頃に家族でよく来ていた思い出の場所なので、またこうして釣り堀として復活してくれて本当に嬉しいです。
またここの魚の強い引きが恋しくなったのと、刺身(と出来ればイクラ)が食べたくなったのでほぼピッタリ1周年の日に行ってきました。
アクセス
「フォレストパークひらかわ」は、黒石市から十和田湖に向かう途中の山の中にあります。
住所的には黒石市のとなりの平川市です。
黒石市から十和田湖方面へ向かい、紅葉の名所である「中野もみじ山」へ続く道を通り過ぎて真っすぐ進むと、浅瀬石川ダムにある道の駅「虹の湖」にたどり着きます。
この「虹の湖」を通り過ぎ、途中にあるランプの宿として有名な「青荷温泉」へと続く道を無視して、浅瀬石川ダムが終わってもひたすら真っすぐ進み続け、平川市街へと続く看板も通り過ぎ、「こんなに離れてる?このまま行ったら十和田湖じゃない?」と不安になるくらいで集落が出てきます。
「いわなの村」があった頃は大きな看板があって曲がる場所が分かりやすかったんですが、今は手書きの字で「フォレストパークひらかわ」と書かれた黄色い小さな看板が下の方にあるだけなので通り過ぎそうになります。
とはいえ前回と前々回の時は看板が無くてほんとに通り過ぎたので、小さくても看板を置いてくれただけありがたいです。
看板に従って右に曲がってカーブした道に入り、集落の中を走っていきます。
そして小中学校だった建物を過ぎるとすぐに集落が終わり、何も無い道を走ると、また集落が現れます。
ここの集落は20km/h以下で走るようにしてください。
看板も付いてるしよくクレームが来るってフォレストパークひらかわのTwitterに書いてました。
ご来場くださる皆様にお願いです。
当店の1km手前に集落があります。この集落通過の際は、20km以下に徐行して走行してください。
苦情を頂戴しておりますので、ご協力をお願いいたします。
— フォレストパークひらかわ (@fp_hirakawa) January 18, 2021
「いで湯の里」という看板があるし、実際に集落の真ん中に温泉があるみたいで気になってたんですが、今はどうやら住んでる人しか入れないみたいです。
この集落を過ぎるとちょっとした山道みたいになり、「ほんとにここで合ってるのか?」と疑問に思ったくらいで「いわなの村」だった頃の看板と「フォレストパークひらかわ」の看板が現れます。
まず最初に大物専用の2号池が目に入りますが、管理棟はもっと奥なのでスルーして進みます。
「いわなの村」だった頃の廃墟を過ぎるとすぐに開けた所に出ます。
ここが駐車場です。(帰り際に撮ったのでちょっと暗め)
広いです。
混む時期でも駐車場の心配はいらないと思います。
こっち側にも停められます。
奥に見えてるのが「いわなの村」だった頃の廃墟です。
どうやらまだ廃墟を撤去したりするところまでは手が回ってないらしく、ほとんどの建物が残ったままです。
割れた外灯もそのままです。
私としては思い出の場所がそのまま残ってて懐かしくていいんですけどね。
始めて来た人は何事かと思うかもしれませんね。
料金・時間
駐車場の奥にある、廃墟だらけの中で唯一新しい建物が管理棟です。
ここでチケットを買います。
あ、唯一新しい建物と言いましたがトイレもちゃんと新しくなってましたよ。
写真は撮るの忘れましたが、まだ木材の匂いが香る綺麗なトイレになってました。
ただ便器の数は少ないので夏休みとかの繁忙期はちょっと混むかも。
チケットは建物の中にある券売機で買います。
料金表も券売機に貼られているので見ながら買います。
写真だと字が見にくいので公式サイトから引用
ルアー・フライ
オールリリース券
1日券:4,500円
半日券:2,800円
イブニング券:2,600円キープS券
1日券:4,700円(30cm以下10匹)
半日券:3,100円(30cm以下5匹)
イブニング券:2,800円(30cm以下5匹)キープM券
1日券:5,000円(40cm以上2匹)
半日券:3,300円(40cm以上1匹)
イブニング券:3,000円(40cm以上1匹)キープL券
1日券:5,800円(40cm以上2匹・30cm以下15匹)
半日券:4,100円(40cm以上1匹・30cm以下10匹)
イブニング券:3,900円(40cm以上1匹・30cm以下5匹)エサ釣り
エサ釣りセット5
1,800円(時間制限30分: お魚5匹+貸竿1本+ネリエサ付)エサ釣りセット10
3,000円(時間制限30分: お魚10匹+貸竿1本+ネリエサ付)
2023年に系列のウキウキランドと共に値上がりしました。
フライをやる方は半日券で300円、1日券で500円のフライ券の購入が別途必要となります。
今回は刺身が食べたいので大物を持って帰れる券を買います。
となるとキープM券かキープL券になりますが、今回は前に道の駅で買った冷凍の鮎が家に残ってるので、大物の他に30cm以下の魚も10匹持ち帰れるL券ではなく、大物1匹だけ持ち帰れるM券にします。
そして着いたのが11時50分なので、12時から16時まで釣りが出来る半日券を買います。
半日券は「開場(9時)~12時」「12時~閉場(16時)」までのどちらかです。※「開場」「閉場」の時間は季節によって変わる事があります。
「1時間券」とか「3時間券」みたいな時間券はありません。
1日券か半日券のどちらかのみです。
時間より遅く来るとその分損するので気を付けてください。
エサ釣りの場合は制限時間があるので何時に来ても同じです。
(ちなみに定休日は木曜日という事になってますが、山の中なので雪などの影響で臨時休業になる事もあります)
買った券は帰る際に管理人さんに渡すので無くさないようにしてください。
その時持って帰る魚もチェックされますので不正はしないように!(買った券より多かったらその分お金を取られるみたいです)
基本的にスタッフは管理人さんしかいないみたいなので、管理棟にいない事もよくあります。
用がある時は受付にトランシーバーが置いてあるので、それで声を掛けましょう。
受付にはルアーがちょっと売られていたり、レンタルのランディングネットやリリーサーなんかもあるみたいなので多少は道具を忘れても釣りは出来そうですね。
ホームページには書いてないんですが、券売機にはレンタルタックルのボタンもあるし、受付の壁に竿が掛かってたので竿とリールの貸し出しもあるみたいです。
手ぶらで行っても釣りが出来て良いですね。
ちなみにここ「フォレストパークひらかわ」は、同じ青森県の新郷村にある「ウキウキランド」と同じ会社が運営されています。
ウキウキランドの方はキープS券でも大物を1匹持ち帰れる事を考えると、ちょっと割高ですかね?
エサ釣りの方も匹数制限と制限時間付き。
「いわなの村」だった頃は制限時間も匹数制限も無く、釣りたいだけ釣ってkg数に応じて料金を払うという感じでした。
その為のんびりと、満足するまで釣りが出来たんですが、せっかく山の中の釣り堀まで来ても5匹 or 30分だなんて一瞬で終わっちゃいますね。
でもまあ2500円の方なら10匹釣れるし良いのかな?
普通の家なら10匹も魚持って帰ったら多いくらいですもんね。
気が済むまで釣りまくってた我が家がおかしい(その場で何匹か塩焼きにしてもらって食べて、残りは持って帰って冷凍してました)
まあルアー用の池を作ったせいでエサ釣り用の池が減ってしまったので、あまり長居されても困っちゃうのかもしれません。
魚の量もまだ安定してないみたいなのでこれから変わっていくのかもしれません。
券売機には「青い森紅サーモン丼」(最近青森県で売り出してるブランドサーモン「青い森紅サーモン」を養殖してる会社とここを運営してる会社は一緒です)や「山菜そば」などの食事メニューがあるんですが、どれもまだ準備中。
前回来た時も準備中だったのですが、1周年経ってもまだそこまで手が回ってないみたいです(釣った魚の唐揚げ調理はやってます)。
外の施設も廃墟だらけなので、完璧な状態になるにはまだ時間が掛かりそうですね。
キャンプ場やバーベキュースペースなども出来る予定らしいですよ。
レギュレーション
券を買った後、キープ券を買った人はキープ用の網と、網を結んで置く様の杭を受け取ります。
網と杭は管理棟の裏に置いてあるので、各自持って池へ向かいます。
池は管理棟より上にある1号池と、ここに来る途中で見た2号池の2つがあります。
それぞれレギュレーションが違うので池に向かう前に管理棟の中で確認しましょう。
1号池は数釣り&キープ用池
2号池は大物専用池でキープ禁止(ただし最近ニジマスに限ってはキープOKになったみたいです)
2号池は大物しかいないので、飲み込んでしまう可能性のある20mm以下の小さいルアーは使用禁止になっていますので注意してください。
トルネードやスティックルアーも禁止です。(2号池のみ)
カエシの無いバーブレスフックを使うなどの基本的なルールはどちらの池も共通です。
あと共通の基本的なルールとしては
- ルアー釣りで、ジグヘッド・ソフトルアー(ワーム)・トレーラー・フライ(フェザー/レザーマテリアル)・フロントフック(スプーンで道糸側のリングに針を付ける)・自作ルアー、の使用禁止。※ただし女性・子供・初心者に限りフェザー/レザーマテリアルは使用可。
- 使用するルアーは基本的に、重量5g以下、大きさ10cm未満。
- 持ち込む竿は何本でもOK。ただし一度に使用できるのは1本のみ。
- フライはフライロッドでのみ使用可(テンカラ釣法は禁止)
- フライのルースニング(ウキ釣り)やドロッパーは禁止。
などがあります。
その他にも細かいルールがありますので公式サイトで確認してください。
エサ釣り池はこんな感じ
それではレギュレーションも確認したところで、池へと向かいます。
私はキープ券だし、いっぱい釣りたいので、数釣り&キープ用の1号池に向かいます。
数釣り用とは言うものの60cmクラスの奴も普通に泳いでるので、数を釣りつつ大物釣りも楽しめます。
1号池は管理棟よりも上に行った方にあります。
管理棟から出たら左の方です。
管理棟のすぐ裏にあるのがエサ釣り用池です。
この写真には写ってませんが確か左側にもう一個あったと思います。
「いわなの村」の時は写真奥の一段上がった方にもエサ釣り用池があって、イワナやヤマメなど魚種ごとに分かれていました。
確か見えてるこの池はヤマメかドナルドソンの池だったんじゃないかな?
エサ釣りでイワナを釣ってた時、もうエサが1回分しかないから、どうせ釣れないだろうしあの巨大な魚がいる所でやってみようと思って、ドナルドソンって書かれた池にエサを投入したら一発で釣れちゃった思い出。
エサ釣り用の細い竹竿でラインも細く、絶対折れるか切れるわこれって思ったので、なるべく持ち上げないよう横に引っ張って引きずるようにして地面にずり上げ、なんとか釣り上げました。
その当時そんな大きな魚を釣った事が無かったので、もう嬉しいを通り越して釣れちゃってびっくりって感じでした。
これがその時の写真
もう一匹いるのは私が釣ったのを見た妹がマネしてみたら同じく釣れちゃったからです。
刺身が美味しかったなぁ
ところでドナルドソンって何の魚?って食べちゃった後も家族で首を捻っていました(ドナルドソン=大きくなるように品種改良されたニジマスのこと)
1号池はこんな感じ
懐かしのエサ釣り池を通り過ぎて一段上がると一気に開けて、1号池が現れます。
この日は平日だったので貸し切りかと思いきや、意外にも人はいました。
みんなアウトレット(流れ出し)側にいるので奥のインレット(流れ込み)側に入ります。
写真撮る前に2人移動して行って、来るときに2号池で1人見かけたので、この日は私を含めて6人いたのかな?
途中から来たのは私だけなので全員1日券みたいですね。
写真の左奥にあるのが管理棟で、真ん中奥にあるのは廃墟です。
あの廃墟、「いわなの村」だった時からずっとある気がするんだけど何の建物何だろう?
今立ってる場所には、確か養殖用の生け簀が並んでました。
こんなコンクリートの壁の所まで来た記憶が無いので、エサ釣り池と生け簀を無くして1つの大きな池にしたんですね。
写真では見えにくいですが、このインレットにはめちゃくちゃ魚が溜まってます。
大きいのも結構います。
期待が高まりますね。
釣り開始!
……と思いきや、大量の羽虫!
さてタックルの準備をして、いよいよ実釣!
と準備を始めた途端、大量の羽虫が!
今までいなかったのに、急に顔の周りを飛び始めました。
山だし水があるんだし、そりゃ虫もいますけど、それにしてもすごい数。
こんな時に限っていつも持ってくる虫除けスプレーを忘れてくる……
だったら虫除け効果のあるというオニヤンマ型のキーホルダー「ヤンマスティック」の出番だ!と思いましたが、それも他の鞄に付けてて忘れました。
何の虫かわかりませんが、蚊だとしても時期的にはもう刺さないはずなので刺される心配は無いだろうと思いましたが、首や顔に止まって来てめちゃくちゃ気になります。
でも虫除けになるものが無いんだから仕方ない。
何とか手で払いながら釣りをするしかありません。
頭の上で蚊柱を作り始めて、もうすごい数が飛んでます。
羽虫にたかられながらも、とりあえずスプーンを投げてみます。
赤金のスプーンを数回巻いてみましたが、ほぼ無反応。
こんなに魚が溜まっているのに!
誰も見向きもしません。
まあ最初だからね、と他のも投げてみますがあまり反応はありません。
なんかヤバそうな雰囲気。
腕が疲れる程釣るつもりだったのに……
せっかくキープ券買ったのにボウズで帰る姿が目に浮かびます。
うーん、何を投げよう……とルアーボックスを眺めます。
実はさっきから魚はライズしまくってるんです。
そしてさっきから私にまとわりついて釣りの邪魔をしてくる大量の羽虫たち……
もしかしてこの羽虫を食ってるのか?
という事はトップルアーだ!
というわけで取り出したのはこのカメムシ。
確か「虫餌」って名前のルアーだったと思います。
元々は渓流用のルアーで、水に浮かべて本物の虫のように使います。
買ったばかりの頃はルアーだからと引っ張ったり巻いたりして動かしてたんですが、それでは全く釣れませんでした。
このルアーは渓流で使う時のように「水の流れに乗せる」と真価を発揮します。
岩手県の「岩姫フィッシング」で釣りをした際にその事に気付き、いっぱい釣りました。
実はインレット側に入ったのはその為でもあります。
このカメムシをインレットからの流れに乗せて釣ります。
まずは水が出てるパイプの近くに落とす。
そしてそのまま何も動かさずに流れに乗せる……
スーッとただただ流されていくと……やはり読み通り魚が寄ってきました!
よし!さあ食え!とさらに流していくも食べません。
追いかけてきても途中で引き返していきます。
流れの無い所に来てしまうと、見に来ても「虫かな?うーんでも針が付いてるな……」という声が聞こえてきそうな素振りでまじまじと見つめては去っていきます。
虫を食べてるというのは合ってるみたいですが、カメムシでは大きすぎるのか?
それじゃあもっと小さいの、という事でカメムシの次はコガネムシ。
これは「こぶん」ていうルアー。
さっきのカメムシと違って、これはリップが付いてるので巻いて使う事も出来ます。
という事で巻いたり流れに乗せたりしてみましたがカメムシよりダメでした。
羽虫を食べてるから羽虫サイズじゃなきゃ食わないのか?
もう完全にフライフィッシングで釣りをした方がいい感じですが、あいにく今日はルアーしか持ってきてないのでルアーでやるしかありません。
フライを投げてたらエサ釣り並みに釣れてたと思います。
バッコバコにライズしてたので。
仕方ないので趣向を変えて、前々回のプレオープン初日に爆釣したルアーを投入してみます。
ダイワのドクターミノージョイント5Sのイエローピンク。
十和田湖の姫鱒向けに売られていたカラーのルアーです。
プレオープン初日にはこのルアーでほぼ入れ食いでした。
その時の光景を思い浮かべながら投入!
ジョイントミノーなので巻くとくねくね動きます。
動きが良いのか色が良いのか、あの時のようにわらわらと魚が寄ってきました!
おお!さすが!今度こそ!と思いましたがやはり釣れず……
付いてくるのは小さいのばかりで、追いかけてくるだけで口は使いません。
なんか派手なのが動いてるから子供たちが面白がって見に来てるって感じ。
うーんまずい……
すでに30分以上経過してるのにいまだボウズ。
早くキープできる魚を釣ってゆっくり遊びたいのに……
魚たちは羽虫を食べててルアーには反応しない……
もう……仕方がない……
ちょっとズルいけど、ペレットルアーを使うしかない……
ペレットペレットです。
養魚場であげている配合エサのペレットに似せたルアーです。
つまりほぼエサ釣り。
このルアーは釣れるので釣り堀によっては禁止されています。
ここ「フォレストパークひらかわ」でも2号池では禁止です。
使う人はレギュレーションを確認してから使ってくださいね。
虫ばっかり食べててルアーに反応しないなら、もう食欲に訴えかけるしかない……。
投げ入れた瞬間からもう今までとは明らかに違います。
あんなにルアーに見向きもしなかった奴らがわらわらと集まってきます。
完全にエサだと思ってますね。
匂いなんてしないのに。
魚はちゃんと視覚でエサを認識してるんですね。
一応巻けるようにリップも付いてるし、以前巻いていっぱい釣ったので巻いてみます。
小っちゃい奴らがめちゃくちゃ追いかけてきます。
大きい奴らもちらほら付いてきます。
でもめちゃくちゃ付いてくるのに掛からない。
うーん、巻くより落とした方がいいのかな?
おそらく普段からばら撒かれて降ってくるエサを食べてるだろうし。
そう思って投げたら巻かずに落としてみます。
すると……予想通り食った!
本日最初のヒットです!
長かった……
ここの魚は元気がいいので、小さくても良く引きます。
ニジマスですね。
いやー釣れてよかった……
でも残念ながらキープサイズではなかったのでこれはリリース。
なんかやってる事は練り餌付けてエサ釣りしてるのと変わらないような……
でも釣れないんだから仕方ない。
背に腹は代えられない。
と自分に言い訳して、ペレットペレットで釣り続けます。
めちゃくちゃ釣れます。
もうほんとにエサ釣りと全く変わりありません。
魚が食う所まで落としてるという所も一緒。
でも私はメバリング用のリールをそのまま使っていたのでドラグがフルロック状態。
ただでさえ掛かりにくいPEラインを使ってるのにドラグがフルロックだったので、当たっても掛からなかったり、目の前でばらしたりを連発でキャッチできないまま。
そうこうしているうちに何だかやっぱり悪い事してるみたいな罪悪感が生まれてきたので、とりあえずペレットペレットは止める事にしました。
とはいえ何を使えばいいのか……
とりあえず初心に帰ってスプーンを投げてみましょう。
出来るだけ虫っぽい色……という事で黒いスプーンを。
そうしたら読みが当たったのか、あんなに反応が無かったのにアタリが!
その後もアタリが続き、これは期待できるぞと投げてると今までとは明らかに違う引きが!
めちゃくちゃデカい!
すごい力で引っ張られます!
やった!ついにキープサイズだ!刺身だ!
と喜んで巻いてるうちに外れました……
やっぱりドラグを締めすぎるのは良くないみたいです……
反省してドラグを緩めにしました……
でもこのスプーンでもデカいが釣れる事がわかったので、このまま使い続けます。
するとまた掛かった!
ドラグを緩めにしたので引きはいいですが、さっきの大きさには敵いません。
この魚を最後にこのスプーンでは釣れなくなりました。
その後、ミノーを投げたりクロカワムシのルアーを投げたりしてみましたが、釣れない。
その間も私のルアーを無視して、魚たちは羽虫を食いまくって飛び跳ねまくってます。
やっぱりフライじゃなきゃダメな日なのか。
またカメムシに戻る事にしました。
虫に似せた疑似餌を流れに乗せて漂わせる――やってる事はフライと同じです。
だからきっと釣れるはず。
見切られても諦めずに何度か流していると……
「どけどけー!それは俺んだー!」と言わんばかりに遠くから猛スピードで泳いできた奴がひったくっていきました!
ブルックトラウトかな?
ニジマスとは違う奴でした。
やっぱりルアーを巻いて刺激して食わせるという感じじゃなくて、食性に訴えかけるって感じですね。
エサ(羽虫)が大量にあるから、わざわざルアーを追っかけてこないって感じです。
ルアーは食わないのに落ちてきた落ち葉は食べてましたから、トップの釣りが正解みたいです。
という訳でその後もカメムシで釣れ続きます。
カメムシは釣れる瞬間が見えるし、それにアワセるのが楽しい。
そしてカメムシで釣っているうちに思いました。
トップで釣れるなら「ふわとろ」が効くかもしれない。
シマノから出てるトップ用のルアーです。
その名の通り、ふわふわとろとろ、可能な限りゆっくり巻くと釣れます。
こんなにゆっくり巻いて泳いでるの?っていうくらいのデッドスローで巻くと釣れます。
今まで他のルアーで全く釣れなくてこのルアーに助けてもらった事が何度もあります。
「ふわとろ」というかわいくて美味しそうな名前の通り、カラーの名前も美味しそうなのばかり。
ちなみにこの色は「抹茶ラテ」。
「ふわとろ」の名前通り「フワトロオムレツ」というカラーもあります。
人間からも魚からも美味しく見えちゃうルアーです。
幸い私が持ってるこの抹茶ラテカラーはカメムシにも似た緑色。
きっと釣れるだろうと期待を込めて、今までのように流れ込みにキャスト。
ゆーっくり巻いてきます。
が、しかし、流れに乗せちゃうと流されちゃうので泳がない。
さっきのカメムシみたいに流されていく時のバイトを期待しましたが、見た目が虫と違うからかさっきみたいに寄ってきません。
なのでインレットとは反対方向。
池の中央付近に向かって投げます。
実はさっきからライズしてるのは中央側なんです。
魚がいっぱい溜まってるからインレット側でやってましたが、やる気があるのは中央側なのかも。
は、針が……
またふわとろを、ゆーっくり、デッドスローで巻いてきます。
ゆっくりゆっくり巻いてると……ヒット!
ジジーッとドラグが出されます!
デカい!大物だ!
さっきの反省でドラグは緩めにしておきます。
巻いては出され、巻いては出され、ようやく足元に。
よし、ランディングだ!とネットを持った瞬間走り出され、フッ……と軽くなりました……
見るとルアーの針が伸ばされています。
ここの魚がよく引く事は分かっていたのでほとんどのルアーは大物用のエリモンなどの太軸や平打ちの針にしていたんですが、「ふわとろ」に関しては絶妙なバランスで浮かんでいるらしく、針を太くすると沈んでしまうので細いままでした。
とはいえドラグも出してたのでもっと丁寧にやれば取れてたはず。
どうもメバリングの癖で潜られないようにドラグ強めでゴリ巻きしちゃうのが良くないですね。
針変えてると時間が掛かりそうなので、手で無理やり曲げ直してそのまま釣ります。
そして何度か掛けたりバラシたりしてるうちに、また強烈な引きが!
今度は伸ばされないように丁寧に……
やってたつもりなんですが、今度は足元まで来る事なくフックオフ。
んー、ダメだなぁ。まだゴリ巻きしすぎか?と何気なくルアーを見てみると
針が折られてました。
しかもさっき伸ばされたお尻側じゃなくてお腹側の針。
細い針だったとは言え、ここの魚のパワフルさがよくわかりますね。
伸びただけだったら無理して使おうと思いましたが、さすがに折れたままやる訳にはいかないので交換します。
いや正確に言うと、折れたままやったけどやっぱり釣れなかったので交換します。
ただこの純正で付いてるスプリットリングがちっちゃくて交換するのがちょっと大変。
爪でも開かないし、スプリットリングを開けれるハサミでもなかなか掴めないし、掴めても針を通す時に閉じちゃって全然交換できない。
体感で10分くらい頑張りましたが交換できないので、時間がもったいないので諦めました。
何故ならこの時点ですでに14時半。
そう、もう制限時間の半分以上過ぎているのにまだキープできる魚を釣っていないんです。
もう四の五の言ってられなくなってきたので、さっさとキープできる魚を釣っちゃう事にします。
はい、ペレットペレットの出番です。
投げるとすぐ釣れます。
はい、釣れましたー。
でもこれもキープサイズじゃない。
まあ大きいのも寄って来てるのでそのうち釣れるでしょう。
と何匹か掛けてるうちに、明らかに力の強い奴が!
やっとキープサイズが来ました!
今度こそドラグを出しつつ丁寧に……
ネットに入れる瞬間に暴れまわりヒヤッとしましたが、何とか入りました!
おお!やっとキープサイズ!
簡単に測ったら40cm越えくらい?
ほんとは50cm越えくらいのを持って帰るつもりだったのでちょっと悩みます。
何故なら赤い身の魚が食べたいから。
30cmくらいの魚の身はまだ白かったので、40cmくらいでもまだ白いんじゃないかと思ったんです。
んー、でもやっと釣れたしなぁ……
もう時間も無くなって来てるしなぁ……
って悩んで、結局キープする事にしました。
キープする時は最初に受け取った網に入れます。
写真には写ってませんが、網と一緒に置いてある杭を地面に突き刺して、そこに魚を入れた網を引っ掛けて活かしておきます。
地面は結構石が混じってて刺さりにくいので、しっかり刺さないと網に入れた魚が急に暴れた際に抜けちゃうかもしれません。
さてやっと魚もキープできたので、肩の荷も下りました。
ここからはゆっくり釣りが出来ます。
もう釣る事を考えなくていいので、ペレットペレットとは違うルアーを使ってみます。
虫を食ってるので、そういう時に使うバッタ型のルアーとか太ったメダカみたいなルアーとか派手で長いスプーンとか、色々投げてみます。
派手なスプーンには追ってきましたが、やはり釣れません。
そこでちょっと考えてみます。
さっきも派手な色のジョイントミノーを追っかけてたし、今も派手な色のスプーンには反応あった。
そして、ほぼエサであるペレットペレット以外で釣れてるのはトップルアーのカメムシとふわとろ。
という事は「派手なトップルアー」が釣れるんじゃないか?
というわけで選んだのは「マイクロクラピー」
これを泳ぐくらいの速度で巻きます。
インレット側に投げるとやっぱり流されちゃう。
中央付近に投げて巻きます。
そうしてると……やっぱり来た!
完全に読み通り釣れた魚!
これは嬉しい!
やっぱり「派手なトップルアー」だったんだ!
これで爆釣だ!
とはならない不思議。
読み通り釣れたからこれがパターンかと思いましたが、この1匹だけでした。
この時、15時9分。
もう終了時間まで1時間を切っています。
もう釣れるルアーを探すんじゃなくて、満足するまで釣る事にシフトします。
というわけでまたまた登場、ペレットペレット。
入れればすぐ釣れます。
釣れない時の救世主ですね。
ま、また針が……
このまま掛けたりバラシたりしてたんですが、ここで管理人さんがやってきました。
最初は私の隣の(と言ってもずっと端っこの)釣り人と話をしていたんですが、こちらの方にも歩いてきました。
決してペレットペレットは1号池においては違反ではないはずなので、何もやましい事は無いんですが、何となく後ろめたさがあったのですぐにペレットペレットはしまいました。
しかしペレットじゃないと釣れないのに何を使おう……と思って目についたのはペレットカラーのスプーン。
色だけじゃなくて質感もペレットっぽいスプーンです。
これならペレットっぽく見えるかな?と思ってキャスト。
そしたらいきなりのヒット!
そして走り出す!
ジィィィーーーーッ!!!とドラグが出されます!
また大きい奴だ!
さっきよりも大きいのでさすがにドラグ緩いかな?と思ったのですが、今までそれでバラしてるので、そのまま走らせる事にしました。
もう巻きながら糸が出ていく感じです。
そしてめちゃくちゃ引く!
ドラグ緩いせいもありますが、すごい力!
手首がもげそうなくらいグングン引っ張られます!
もう腕が痛いから限界!ってなったので無理やり巻きましたが、また走ります!
竿が持っていかれそうになりながら何とかランディング。
最後にその大きな尾びれで水を掛けられました。
目測で50cmくらい?
あんなに引いたのに50cmくらい。
ほんとによく引きますねここの魚!
ワンサイズ上の引きをします!すごい元気!
このサイズであの引きだったら大物池にいる80cmのモンスターはどうなっちまうんだ……
私は海のメバリングで使ってるリールをそのまま使ってて、PE0.4号に8lbのリーダーだったので多少無理出来ましたが、これが普通のエリアフィッシング用の2lbとか3lbとかのラインだと切られてたと思います。
「フォレストパークひらかわ」に来る予定の方はちょっと太めのラインにした方がいいですよ。
腕が痛くなるくらいたくさん釣るつもりで来ましたが、この魚1匹で腕が痛くなりました。
激闘の末、魚をリリースした後にスプーンを見ると、また折れてました。
これも太軸に交換してない針でした。
もうここに来るときは刺さり重視とかで細いのにしないで、モンスター用の針にしなきゃダメですね。
よくファイト中に折れなかったなぁ……
またこのルアーで大物を狙おうかと思いましたが、もう針を交換してる時間も惜しいくらい終了時間が迫ってきたので、他のに変えます。
続いて使うのは今回初めて使うこちらのルアー
ムカイの「ペレスプ ペレットM」です。
スプーンの中にペレット風のウェイトが入ってるという、スプーンとペレットルアーの合体ルアー。
ペレットペレットで釣れてて、ペレット風のスプーンでも釣れるんだから、その2つを合わせたルアーなら爆釣だろうというわけ。
このルアーなら針も大物用にしてあるから、大きいのが来ても大丈夫。
というわけでペレットペレット並みの集魚力を期待しましたが……
あれ、意外と寄ってこない?
色が黒いからでしょうか?全然寄ってきません。
まあそもそも形も大きさも違うんですが……
まあとにかく、一応スプーンなので巻いてみます。
しかしたまーに、コツン、というアタリはあるものの全然乗らない。
やはりペレットペレットとは違うんでしょうか?
とか言ってたら釣れました。
小さい割に引くなーって思ってたら、スレ掛かり。
もしかしてさっきの小さいアタリも、ただぶつかってただけ?
やはりほんとのペレットルアーみたいには釣れないですね。
ところでこの魚、おそらくブルックトラウトだと思うんですが、ランディングネットに入れてたら仲間なのか他のブルックトラウトたちが見に来ました。
この見に来たブルックトラウトたち、さっきから足元に集まっててかわいいんですよ。
子供なのか好奇心旺盛で、ルアーを追っかけたり、ランディングネットに入れられた魚を「大丈夫か!? いま助けるぞ!」と言わんばかりに覗きに来たり、挙句の果てにはキープした網の中のニジマスに寄り添って寝てました。
散々この場所でランディングしたりして場をめちゃくちゃ荒らしてるはずなんですけど、それでも逃げて行かないかわいい奴らです。
あんまりかわいいとこ見せられると釣りにくくなっちゃう……
ラストスパート!
と、そんな事をしている間に、もう残り時間10分ほど!
ヤバい時間が無い!最後にルアーを変えていっぱい釣ろう!
というわけでまたカメムシ登場!
釣れました!
本日初のブラウントラウト!やった!
まだ虫を食べてバチャバチャしてるのでカメムシで釣れました!
でもカメムシは、魚は見に来るんですが、流れに乗せて流さなきゃいけないので時間が掛かる!
もう残り5分ほど!
ええい!とにかく釣るぞ!ペレットペレットだ!
投げた!
釣れた!
投げた!
掛かった!
バレた!
投げた!
釣れない!
急に釣れない!
残り2分!
釣れた!
よし!まだ1分ある!
もう1匹――
……
最後の最後で釣れない!
終ー了ー!
という感じで、慌ただしく終わりの16時を迎えました。
まあ16時になっても終了のベルが鳴る訳ではないので、管理人さんが来るまでは気付かないフリして続けられるんですが、ズルは良くないのでちゃんと16時ちょうどに止めました。
終わったらキープした魚を入れた網と、最初に買ったチケットを管理人さんに見せます。
ここで管理人さんが魚の確認をしたら終了です。
魚を入れる袋とかはくれないので自分で持っていった方がいいですよ(言ったらくれるのかもしれないけど特に何も言われませんでした)
網と杭は元の場所に戻しておいてください。
虫に悩まされた釣行でした
いやー、爆釣とは言えない釣果でしたね。
完全に魚たちの意識は羽虫に行ってて、ルアーには厳しい状況でした。
フライフィッシングなら入れ食いだったでしょうね。
せっかくロンドン土産に買った安いフライフィッシングセット、しまいっぱなしにしないで練習しないとな……
釣り番組でプロの方が「釣り堀は魚がいるから簡単だとバカにする人がいるけど、人工的な池と言えど自然相手だからそんなに甘くない」という事を言ってましたけど、身をもって体感しました。
私みたいに食べる目的の人は、多少ズルくてもボウズ逃れのルアーは持って来ておいた方が良いですね。※もちろんレギュレーションの範囲で
今回のフォレストパークひらかわの反省
- 山の中なんだから虫除けスプレーは持っていく。
- 魚がデカくて引きが強いんだから針は太めにしていく。予備も余裕を持って用意しておく。
- 針の交換がスムーズにできるようにする(小さいスプリットリングでも開けやすいプライヤーを使う)
- フライじゃなきゃ釣れない時もあるからフライの練習をする。使えなくても持って来ておく。
- ボウズ逃れのルアーは必要。
ちなみに
2号池はこんな感じ
こちらが今回行かなかった2号池です。
通りすがりに撮ったので入口しか写ってませんが、魚も大きければ、池も1号池より大きいです。
この池は「いわなの村」だった時からルアー&フライ用の池でしたね。
キープ派&数釣り派なので、いつも1号池で満足しちゃってまだこっちに来た事無いんですが、ニジマスはキープできるようになったみたいなので次は2号池にも来てみたいですね。
ちなみに釣りビジョンの番組「エリアトラベラーズ」で村田基氏が釣りをしていたのもこっちの池です。
【本日初回放送📺最新話】
22:00~『エリアトラベラーズ』
フォレストパークひらかわ村田基が今回訪れたのは青森県平川市。今年本格オープンする“フォレストパークひらかわ”を巡る。https://t.co/s7tsafQrkW
★『釣りビジョンVOD』でも同日配信!@Shimano_Fishing@rapalajapan@Sanyo_nylon pic.twitter.com/xWtGbk4sUo
— 釣りビジョン (@fishingvision) May 17, 2021
おいしくいただきました。
家に帰って魚を計測したら、45cmでした。
残念ながらイクラは無し。
全部刺身にすると流石に多いので、とりあえず半身だけ刺身に。
白から赤に変わる途中って感じの赤でした。
やっぱり50cm以上からが「サーモン」って感じなんですかね?
いつも30cmくらいのを釣ってる身としてはこれでも充分デカいんですけど、まだ小っちゃかったみたいです……
ならば次は大物池に行って、モンスターレインボーを持って帰りたいと思います!
ちなみにもう半身は、次の日に悩んだ結果、ちゃんちゃん焼きになりました。
大きいサーモンの食べ方はやっぱりこれですね。
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