ここ半年ほど…いや、半年以上、全然魚が釣れなくて悲しくなって来たので、今まで敬遠してたガルプ!についに手を出しました。
思ってたより臭くない…いや、いい臭い!?
そして、釣れる!
Gulp!(ガルプ!)を買ってみた。
通常のワームは臭いと味は(多少は付いてるのもあれど)ありませんが、研究によって生み出された魚の大好きな臭いと味のする液体に漬け込む事で、エサと同じように臭いと味で魚を寄せる事のできるワーム、「Gulp!(ガルプ!)」。
「めちゃくちゃ釣れる」という噂は聞くものの、今まで敬遠していたガルプをついに購入してしまいました。
避けてた理由は単純、「臭い」から。
「めちゃくちゃ臭いよ」と聞いていたのでビビッてずっと避けていました。
あと汁系ワームなので使うと手が汚れるのと、保管がめんどうだなって思ったから。
でもほぼボウズだったこの半年、いよいよ普通のワームじゃ無理だと思い、前回の釣行で同じ汁系ワームである「熟成アクア」を借りて使ってみたら、ついにアタリが!
残念ながらそれでも1匹も釣る事は出来ませんでしたが、汁系ワームに希望を見出したので今回ついに手を出しました。
今回釣るのは、アタリはあれど何も釣れなかった前回と同じ地磯。
そして同じく狙いはロックフィッシュです。
開封してみる
釣り場について他のワームを使ってみましたが、やはり釣れないので早速ガルプを開けてみました。
汁系ワームなので汁がこぼれないようにチャックが付いています。
しかも他のワームの袋と違いダブルチャック。
いつも一緒に行く同行者が、ワームの汁が液漏れしてカバンを濡らすところを何度も見ているので、ワームの袋のチャックには恐怖がありますが、ダブルチャックなので少し安心です。
でもやはり液漏れすると思うので、残ったら密封容器に移した方が良いでしょう。
そして驚いたのが、チャックの下がシールされて密封になっている事。
最初ミスってるのかと思いましたが、陳列中に漏れないようになっているんですねー。
「臭い」と聞いているので、開けた勢いで汁が飛び散らないよう、慎重に開けます――
あれ?意外と臭くない?
ビビッて顔を背けながら慎重に開けてみると、あれ?臭ってこない?
ゆっくり顔を近づけると、あ、臭ってきました。
あれ?臭くなくない?ていうかむしろ、良い匂いじゃない?
確かに臭いは強いんですけど、もっと生臭くてオエッってしたり、鼻にツーンと来るような強烈な臭いを想像していたので、ちょっと拍子抜けするくらい許容範囲の臭い。
うーん、何かに似てるなぁとちょっと考えてすぐ思い浮かびました。
「よっちゃんイカ」です。
ちょっと酸味のあるイカの臭いがします。
臭い自体は強いので、家の中で嗅いだり、汁が漏れてカバンに付いたりしたら「くっっっっさ!!!!!!」ってなると思いますが、釣り場で嗅いでる分には全然平気。
だってこの臭いならどう考えてもイソメの方が臭い(くさい)です。
イソメなら生臭いので水で手を洗いたくなりますが、ガルプは水が無い時でもちょっと地面やタオルに拭うくらいでも許せる感じ。
もちろん手は臭くなりますが、釣り場に来てよっちゃんイカを食べたんだと思えば、あまり気になりません。
一度よっちゃんイカだと思ってしまったらおいしい匂いだと思えてきました。
人間でもおいしそうだと思えるので魚も釣れそう。
実釣編
ここからは実際に使ってみた釣行記になります。
ガルプ!……の前にパワークラブからスタート
いきなりガルプ投入!……の前に比較の意味も込めてパワークラブからスタート。
パワークラブもガルプ!と同じく汁系ワームで、エサの代わりに使えるという触れ込みのワームです。
同じシリーズのパワーイソメでキスを釣った事はありますが、実はまだパワークラブでの釣果はゼロ。
しかし同行者は前回、この場所でパワークラブでアイナメを釣ったというので、試しに投げてみます。
このラインに投げればいいよ、というアドバイス通りに投げ、こうやってリフト&フォールすればいいよというアドバイス通りにリフト&フォールします。
しかし全くアタリません。
あれ?すぐにアタるはずなのになぁ?と同行者は頭を捻ります。
アタらないどころか海草に引っかかるらしく、パワークラブがどんどん無くなっていきます。
やはりもう自分は魚を釣れない体になってしまったんでしょうか……?
3個ほど無くした時点でこりゃ全部無くなるなと判断しガルプに切り替えました。
ガルプ!投入!
ついにガルプの出番がやってきました!
果たして本当に釣れるのか!?
期待に胸躍らせながら針に付けます。
うーん、釣れそうな臭い。
パワークラブやパワーイソメのシリーズはフーセンガムみたいなブルーベリーの匂いがするので、臭くはないもののこんなのでほんとに釣れるのかなぁという疑念を抱きますが、ガルプはエサ同然の臭いなので釣れそう感があります。
嫌な臭いではないとはいえ、手に付くと洗わないと臭いが取れないのでなるべく触らないように付けました。
パルスワームを買いました。
一口にガルプと言っても種類があります。
今回買ったのは、3.2インチのパルスワームという、尻尾が付いたグラブ系の形。
色はカモっていうイソメみたいな色にしました。
この場所のアイナメはカニを食べているという事が以前釣ったアイナメから分かっていたのでクロ―系を買おうかと思いましたが、最近ずっと釣れてなくてなんでもいいから釣れてほしかったので、汎用性を考えてグラブ系のパルスワームにしました。
そしてこの選択は正解であった事が判明します――
半年ぶりに釣れた!!
いざ!ガルプの一投目!
アクションは先程と同じでリフト&フォール。
ガルプにしたからいきなり来るか!って思いましたがやはりそう上手くはいきません。
数投して来ないので小移動。
隣の岩場に動きました。
ここはちょっと波を被りそうなので、数歩下がった所から投げます。
ここでもリフト&フォール。
そしてまた数投しても釣れません。
「アタった?」
「アタんない…」
「おかしいなぁ?」
なんて言ってると
コンコンッと
ついにアタリが!
半年以上ぶりの魚の反応に、嬉しくなってついつい大袈裟に合わせます!
この引きは――デカいかも!?
あ、いや、やっぱりちっちゃいかも?
何しろ半年以上ぶりなので魚に引かれる感覚も忘れかけていました。
潜られないようゴリゴリ巻いて、上がって来たのは狙い通りアイナメ。
(バレットシンカーじゃないのは節約のためです…)
やっぱり大きくなかったけど、魚が釣れたのが半年以上ぶり、しかもアイナメをルアーで狙って釣ったのは初めてなので感動もひとしお。
やっぱりガルプは釣れるワームだったんだ!
釣らせてくれたガルプにも感動です。
リフト中でもフォール中でもなく、ボトムにステイ中でアクションを付けてなくても食ってきたのでやっぱり魚からしても美味しそうなんですね。
この1匹でもうすでに次からはガルプを持って釣りに行く事に決めました。
もう帰ってもいいくらいの感動と満足感を得ましたが、まだ来たばっかりなのでサイズアップ目指してもうちょっと頑張ります。
超爆風!大波!そしてズブ濡れ……
と、言って釣りを続けたものの、その後は全く釣れず。
ガルプは千切れたり、無くなったり、根掛かったりして何も釣れないまま無くなっていきます。
しかし、アタリはあります。
やはり、ガルプは美味しそうなのでしょう。
実はこの日は超爆風。
写真では分かりませんが、波が高くて、いつもは何匹も釣る同行者も全く釣れないのです。
そんな状況でもアタってくるって事は、やはりガルプの味と臭いは魚に効くんでしょう。
しかしこの波ではいくら美味しそうでも魚も物理的に食べにくいのか、ヒットには至らず。
波を被らないようにしないといけないので、ポイントも限られてきます。
波が掛かっていない、岩が濡れていない場所を選んで、立ち位置を決めます。
ここならちょっと高くなってるし、岩も濡れてないし、大丈夫だろう、という所に立ちました。
……ちょっと左下の岩の切れ目に当たってる波しぶきが大きい気がするけどここまで届いてないし大丈夫だろう。
そう思ってました。
そして、釣り始めて数投した頃――
バッチャーーン!!!
と、左下の岩の切れ目に当たったひと際大きな波しぶきが!
「あ、ヤベ…」と思って逃げようとするも、すでに遅し。
そのまま真正面から波を浴びました……
財布も車の鍵もスマホも全部びちゃびちゃ……
服は前半分だけびちゃびちゃ……
波しぶきを被っただけなので、攫われるような危険な波ではありませんでしたが、やはり少しでも危ないかなと思った場所には近づかない方がいいですね……
※ライフジャケットを着用して釣りをしています。
濡れた服はこの超爆風のおかげですぐに乾きました。
夕マズメ!そして2匹目!
濡れたし1匹釣れたしもう釣れないしもう帰ろうかとも思ったんですが、同行者と結構離れてしまっていて合流するのがめんどくさかったのでそのまま釣りを続けました。
濡れた財布たちを岩場に並べて乾かしつつ、残り少なくなってきたガルプで釣り続けます。
そしてその後もやはり釣れず、濡れた服も完全に乾いた夕マズメ。
ちょっと根掛かりが多い場所で釣っていたので、なんかゴツゴツ岩に当たってるなぁそろそろ上げるかぁと思って回収し始めると、急に引っかかりました。
あ、やったなぁ、また結ぶのかぁと溜め息をついていると、根掛かりが動き出しました!
魚です!
数時間ぶりの魚です!
かなり手前だったのでほとんどやり取りする事なくすぐに上がりました。
ちっちゃ!
20cm無いくらいの、穴釣りで釣れるようなサイズです。
しかしこの荒れた状況、そして全然魚の釣れなくなった俺には価値ある1匹です。
夕マズメ、そしてガルプパワーですね。
最後の最後で、「おめで鯛」
ちっちゃいアイナメを釣った後、段々暗くなってきて、ガルプも残り2個となりそろそろ終わりかなぁ、と思い始めた夕マズメも終わる逢魔が時。
もういっその事、ガルプ使い切っちゃおうと思って根掛かりが多い場所に投げていると、さっきよりも大きそうなアタリが!
大きくアワセると、引く引く!
今までとは明らかに違う大きな引き!
これは50cmくらいあるアイナメか!?
ロッドのグリップをしっかり腕にあてがい、管理釣り場で練習した対大物用の釣り方で、魚の引きに対抗します!
潜られないよう、ドラグを締めてたのですごい引き!
どんな大物が!?と思って上がって来た魚は、なんか思ってたのと違います。
あれ?なんかちっちゃくね?
ていうか平べったくね?
そして赤くね?
タイでした。
しかもスレ。
めちゃくちゃ引いたのはスレてたからなんですねー……
サイズは大きくないですが、実は食べれるくらいのサイズのマダイを釣ったのはこれが初めて。
スレとはいえ引きが強かった事もあってめちゃくちゃテンション上がりました。
なんでもいいから釣れてほしいとグラブのガルプにしてて良かったー!
おかげでタイを釣る事が出来ました。
半年間魚が釣れてなかった俺にとって、まさに「おめで鯛」魚となりました。
ガルプは半年魚が釣れない俺にも釣らせてくれるワーム
というわけでガルプ!はほんとに「釣れる」ワームであるという事がよくわかりました。
実はタイが釣れた後、1匹釣れたならまだいるんじゃね?という事でイソメも投げてみたんですが全く釣れませんでした。
エサ以上にガルプ!が釣れるという事ですかね?
臭いもそんなに嫌な臭いじゃないですし、生エサよりは保管しやすいですし、良いワームであるという事が身をもってわかりました。
この後、他のガルプ!と保管用の密封容器を買ったのは言うまでもありません。
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